ベルテックス静岡のチーム最多記録の連勝は「12」で止まった。ホームで鹿児島レブナイズに78-90。黒星は6週間ぶりだった。前半に58失点し、20点のリードを許して後半へ。逆襲が届かず、第4クオーター途中で8点差に詰め寄るのがやっとだった。前日14日の鹿児島戦も同様の展開から逆転勝ちしたが、この日は地元サポーターの期待に応えられなかった。

ファクンド・ミュラー監督(47)は「外からの攻撃を止められなかった」と唇をかんだ。前半だけで相手に3点シュートを8本決められたことが、劣勢につながった。「相手の攻撃力が一枚上手だった」と負けを認めた。大石慎之介主将(33=沼津市出身)は「(敗戦に)下を向かず、優勝に向けて1試合1試合に集中したい」と話した。

リーグ3位から4位に落ちたが、初優勝は射程圏だ。残り6試合で首位・アイシンAW安城とのゲーム差は「1・5」。2位東京エクセレンス、3位トライフープ岡山との2連戦を残している。自力で頂点に立てば、2022-23季のB2昇格権を獲得できる。大石は次節の東京2連戦について「相手はレベルアップしている。直接対決で2勝した時(1月22、23日)とは違うチームと考えたい」と気を引き締めた。