サントリーが、初4強のクボタを破って決勝に駒を進めた。23日にパナソニックと対戦する。

先制はクボタだった。8分、南アフリカのWTBゲラード・ファンデンヒーファーがPGを決めた。すぐサントリーも追いつく。ニュージーランド代表SOボーデン・バレットが、アドバンテージを得た中で思い切ってDGを狙い、成功させた。

その後はファンデンヒーファーが1本、バレットが2本、PGを決め、サントリー9-6で迎えた33分に両チーム通じて初のトライが生まれる。右から左へ展開し、バレットのパスで相手DFのマークをずらして最後はWTB江見翔太がトライ。コンバージョンキックはポストに当たって外れたが、サントリーが逆転して前半8点リードで試合を折り返した。

リーグ戦(4月3日)ではサントリー33-26クボタという接戦を演じた両者。後半もスコアはキックが中心となり、20分までにサントリーのバレットが4本、ファンデンヒーファーが1本。サントリーが攻守に圧力を強め、リードを17点差まで広げた。後半29分からはバレットがFBへ回り、キックでクボタを敵陣に押し込めた。

終盤はクボタがプライドをかけてFW戦で勝負を仕掛ける。これをゴールライン際でサントリーが耐える展開が長く続いたが、最後はクボタのノックオンを誘い、体を張ってトライを許さなかった。今期唯一全勝のサントリーが無敗で最後のトップリーグ兼日本選手権のファイナルに進んだ。【木下淳】