サントリーが、初4強のクボタを破って決勝に駒を進めた。23日にパナソニックと対戦する。

サントリーのCTB中村亮土主将とミルトン・ヘイグ監督の談話、オンライン会見のコメントは以下の通り。

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CTB中村亮土主将

「クボタさんという強いチーム相手に、いい試合ができた。自信になる。(PGが多かったが、プランか聞かれ)いいキッカー(SOボーデン・バレット)がいるので、得点でプレッシャーをかけていこうと話していた。(ノートライに抑え)クボタさん、素晴らしいアタック、フィジカルな試合を重ねていた。抑えたのは、いい自信になりました。(個人的には反則を誘うプレーもあったが)全体的に良かった。あと1試合ありますので決勝でも全力を尽くしたい。パナソニックさんも、毎年いい試合を重ねている。しっかり準備したい」

ヘイグ監督

「いいゲームでした。後半はプレッシャーをかけられて良かった。クボタさんという素晴らしいチームに勝てたので、いい試合。あと1週間、いい準備をして決勝に臨みたい」

中村主将

「キックをしながら。ここまで、ちょっとディフェンスのところで課題が多かったので、修正してノートライに抑えたのは自信になった」

-キックを多用した狙いは

ヘイグ監督

「クボタさんは、いいディフェンスのチーム。簡単にゲインできないと思っていたので、キックの中でアンストラクチャー(陣形が整っていない状態)を作って自分たちのゲームにしたかった」

-チームがトライ取った後、ジャッカルを決めるなど好プレーがあった

中村主将

「僕の役割は、外側で内側をコントロールしながら守備をすること。穴を見つけて、ピンチを招かない。その判断をしながら、ほかのメンバーとつながって、いいゲームができた。ブレークダウンのバトルは負けないように、とも話していた」

-前半、点が取れない中で中村主将がFW陣と話していた

「タイミング的に、ずっと敵陣にずっといる時間帯だった。基本的には相手が脱出する状況だったけど、その後またアタックになるのでマインドを確認した」

-バレットのDGは個人の判断か、チームで決めていたことか

中村主将「あれは彼の判断。膠着(こうちゃく)状態だったので、だいぶ、ちょっと楽になったのかな。気が抜けない展開だったので、得点後のハドルでは常に話をしました。キックオフの前に」

-ラインアウトで、ほとんどクリーンなキャッチをクボタに許さなかった

ヘイグ監督

「しっかり(今季チームが始動してから)6カ月くらい準備してきた。クボタさんのラインアウトは強みなので、どう止めるかプランとして考えていた。相手もリズムに乗れなかったんじゃないか。すごく良かったです。相手が取った後もプレッシャーをしっかりかけられた。いい形で攻められないようにできた」

-1対1の評価

ヘイグ監督

「最後の20分くらいのディフェンスは(ゴールライン際まで長く攻め込まれ)ハッピーではなかったが、時間もあったので1対1のタックルにフォーカスしてきた。亮土がディフェンスを引っ張って、1体1でもチームでも負けなかった」

中村主将

「今季スタートした時点から、アタックを掲げる前にまず、トップリーグで1番のディフェンスをしようと話してきた。ここで1番の試合ができた。パナソニックさんもアタックに自信があるので、決勝を前に自信になった」

パナソニックをどう見ているか

ヘイグ監督

「規律も素晴らしく、反則も少ない。自陣ではプレーしたくない。できるだけ敵陣でプレーさせたい。ディフェンスも強い。こちらもアタックでチャンスを着実に得点につなげないといけない。今日みたいなエフォート(努力)をして、失点しないようにすることが大切」

-パナソニックは、理想のラグビーを封じ込めようとしてくると思う。対策は

中村主将

「難しい。もちろん(1週間後は)対パナソニックの戦術をしっかり出せるようにしたい」

-試合後、クボタのフラン・ルディケ監督と話していた内容は。一昨日、大阪入りした理由は

「日本に来てから、特に今季は素晴らしい試合をしていたので、彼に対して称賛の言葉と今日のゲームに対する感謝を伝えた。大阪に早く入ったのは、この試合までに時間があったことと、2日前に移動した方がよりフレッシュで戦えると思ったから。大阪でしっかり準備ができた」