3月のフィギュアスケート世界選手権(ストックホルム)男子で初出場2位に輝いた鍵山優真(18=星槎国際高横浜)が18日、横浜市役所に林文子市長(75)を表敬訪問した。

林市長から「衝撃を受けた」と大会結果について称賛されると「2位はビックリで驚きを隠せませんでした」と笑顔。「(昨年末の)全日本選手権で羽生選手と宇野選手の間に(滑走順が)挟まれて、緊張してミスしたので、世界選手権でも羽生選手とネーサン・チェン選手の間だったんですけど、自分の中で反省を生かしたというか対処法があったので、完全に満足はしていませんけど、練習通りに滑ることができました」と語った。

林市長と誕生日が5月5日で同じという縁もあり、市長から「調べたら57歳差ですって」と振られると、苦笑い。東京運動記者クラブ・スケート分科会が選出した「スケーター・オブ・ザ・イヤー(年間MVP)」を受賞したことや、アイスショー「プリンス・アイス・ワールド」を生観覧したことを次々と告げられると「昨季はコロナ禍で試合自体、少なかったけど、1つ1つを大切に積み重ねてきた結果」と頬を緩めた。

22年の北京オリンピック(五輪)に向けて、習得を目指すと宣言していた4回転ルッツは「1日に1回、降りられるくらいにはなっています。(4回転)ループはあまり安定していないんですけど、まずはルッツを来季、プログラムに入れられるように(成功)確率を高めていきたい」と明かした。

新シーズン初戦については「8月にある地方大会の予定」と説明し、プログラムについては「秘密ということで(笑い)。8月の大会でお見せできると思います。北京五輪で表彰台に乗れるように、演技をブラッシュアップして、気を抜かないよう努力していきたい」と抱負を口にした。【木下淳】