東京オリンピック(五輪)のメダル候補で、第5シードの青山修子(33=近藤乳業)、柴原瑛菜(23=橋本総業)組が、日本女子ペアとして大会史上初の4強入りを果たした。

第16シードのブズコバ、ハラデツカ(ともにチェコ)組に7-6、7-5で勝ち、同ペアとしても4大大会初のベスト4進出となった。

青山、柴原組は第1セット、4-5で相手のサービスゲームとピンチに追い込まれた。しかし、相手のダブルフォールトに助けられ、5オールに追いつく。その直後、降雨で約15分の中断があったが、流れを渡すことなく、タイブレークで突き放した。

第2セットは4-5で相手にセットポイントがあった。そのポイントで、相手が打ったバックのパスは線審がイン。第2セットを落としたと思われたが、要求したビデオ判定はアウトだった。ピンチを逃れ、3ゲームを連取。6度目のマッチポイントを奪い、日本女子ペア初の4強入りで東京五輪にも弾みをつけた。

これまでウィンブルドンの日本女子同士のペアでは、70年沢松順子、沢松和子の姉妹ペアでベスト8が最高成績。青山、柴原組は、それを上回った。外国選手とのペアなら、75年に沢松和子、03年に杉山愛が優勝している。また、4大大会で、日本女子同士のペアでの優勝はない。最高は、18年全仏の穂積絵莉、二宮真琴組が記録した準優勝だ。

◆ウィンブルドンはWOWOWで全日生放送、同時配信される。