日本トライアスロン連合(JTU)は8日、理事会を開催し、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの総括し、24年パリ大会に向けての強化戦略プランが報告された。

メダル獲得を目指した混合リレーで13位に終わるなど、五輪では目標を大きく下回った。順位は満足な結果が出なかったが、男子でトップとのタイム差が縮まってきたことを評価。個別強化してきた女子以上にナショナルチームとして活動してきた男子が成果を出したことで、パリ五輪に向けて男女ともナショナルチーム体制で強化することになった。10月にスタートするパリ五輪対策チームのリーダーには、山根英紀氏が就任する。

パラは金メダルこそ届かなかったが、銀1、銅1のメダルを獲得。クラス統合やクラス変更など日本勢にとって不利な条件もあった中で、成果を出した。パリ大会に向けても複数メダル獲得という目標を設定。今大会で成功した「オリパラの協力体制」など五輪とパラリンピックをともに統括する団体の強みを出していくことも確認された。

また、男子(運動機能障害PTS4)銀メダルの宇田秀生(34=NTT東日本・NTT西日本)に200万円、男子(視覚障害PTV1)で銅メダルを獲得した米岡聡(36)とガイドの椿浩平(29=ともに三井住友海上)に、各50万円の報奨金を贈ることも承認された。