レスリングの世界選手権は5日(日本時間6日)にオスロで第4日が行われ、女子62キロ級で慶大1年の尾崎野乃香(18)が銅メダルを手にした。

敗者復活戦を勝ち上がり迎えた3位決定戦で、ウクライナ選手にテクニカルフォール勝ちした。前日の初戦では東京オリンピック(五輪)銀で、世界ランク1位のティニベコワ(キルギス)と激突。今大会を制した強豪に惜しくも逆転負けした。「気持ちを切り替えてやれた。そこは自分を褒めたい」と涙を浮かべた。

慶大の現役生では、57年大会銅の島村保行以来64年ぶりの出場で、女子では初のメダルとなった。テレビで女子レスリングを見て「格好いいな」と競技を始めたのが7歳。「競技人生を終えた後にやりたいことをやりたい。興味があることにもいまのうちから勉強して知識を広げたい」と文武両道を目指す。

62キロ級の五輪王者は川井友香子。「対戦することがあったらしっかり自分も勝つ気でいきたい」と構える新星。「来年は優勝したい」と誓った。