バレーボール女子日本代表新監督の真鍋政義氏(58)が、火の鳥NIPPONの立て直しへ不退転の決意を見せた。22日の監督就任会見に出席した真鍋氏は「もし日本がパリオリンピックに出場できなければ、(女子バレーボールは)緊急事態になると思って手を挙げさせていただいた」と引き受けた経緯を説明した。

12年ロンドン五輪銅メダル獲得に導いた指揮官が返り咲き、3年後のパリに向けて始動する。東京五輪について、真鍋氏は「10位という成績にはかなり危機感を感じている」。自国開催からのプレッシャーからか、サーブで攻める機会が少なく感じたという。

今後東京大会での日本の戦いを細かくデータ分析し、改めて世界に通用するバレーボールを追求していく。「Vリーグ、大学、高校とオールジャパン体制で強化していきたい」と話していた。

◆真鍋政義(まなべ・まさよし)1963年(昭38)8月21日、兵庫県姫路市生まれ。白鷺中でバレーを始め、大商大高でセッター転向。現役時代は新日鉄や旭化成でプレーし、代表には大商大4年で初選出され、88年ソウル五輪出場した。現役引退後の09年4月に女子代表監督に就任し、12年ロンドン五輪で銅メダル獲得。16年リオデジャネイロ五輪を5位で終えた後は代表監督を退任し、Vリーグ女子1部ヴィクトリーナ姫路のオーナーを務めていた。