欧州遠征中の日本代表(世界ランキング10位)が、ポルトガル代表(同19位)に38-25で勝利を収めた。20日に19年W杯で勝利したスコットランド代表(同7位)と戦う。

試合が終わっても、日本の選手たちの表情はさえず。テストマッチで初顔合わせとなったポルトガルのホームに乗り込んだ一戦で、立て続けの反則やミスで流れをなかなかつかめなかった。格下相手に最後までもつれる接戦を演じた。

前半5分にWTBシオサイア・フィフィタ(花園近鉄)が2試合連続となるトライで先制。ポルトガルに1トライ2PG奪われ点差を詰められたが、代表初キャップのCTB中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)が前半終了間際に中央左にできたスペース突き、快足を見せ記念すべき初トライ。前半を21-11で折り返した。

後半勢いに乗りたい日本だったが、前回のアイルランド戦(5●60)でも課題になった反則の多さがたたった。同3分にはフランカーのリーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、同39分には途中出場のプロップ、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)がそれぞれイエローカードを取られて10分間の退場。モールで押し切られてトライを奪われるなど一時6点差まで詰め寄られた。

その後は決死の守備で猛攻を防いだ。終盤にFB山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)がインターセプトから独走トライを奪い38-25と13点差としてノーサイド。欧州遠征2戦目で日本が久々の勝利を手にした。