関大が近大に勝利し、リーグ戦3位が確定。11年ぶりとなる全日本大学選手権出場を決めた。先制点を許したものの、オフェンス陣の躍動で近大を圧倒。1年生ながら試合に出場するQB須田啓太が試合を有利に展開し、勝利に貢献した。初戦は20日に行われる西南学院大戦となった。

須田が反省点を修正して臨んだ試合だった。投げ急いでいた前節の関学大戦の課題を生かし、練習からルートを想像。タイミングを合わせることを意識した。その成果は現れ、ほとんどのパスを通して見せた。また、持ち味の足の速さも見せ、自らボールを持ちTD。試合を重ねるごとに成果を出している。「まだまだ完璧ではないです」。1年生だが、落ち着いた表情で試合を振り返った。

磯和雅敏監督(54)も「だんだん試合慣れしてきた感じ。パス能力はトップですし、足も速い」と太鼓判を押す。須田も監督に思いがある。関大第一時代から指揮官の指導を受け、手塩にかけて育ててもらっていた。「自分に合った環境でのびのびさせてもらっている。監督の期待にちゃんと応えられるようにもっと頑張っていきたい」。新エース須田の成長はまだまだ止まらない。【三宅ひとみ】