男子は早大が5連覇を成し遂げた。今夏の東京五輪代表のアウトサイドヒッター大塚達宣(3年)を中心に攻め、粘り強いディフェンスで勝ち上がってきた順大を3-1で下した。

連覇の回数は中大(第18~22回)と並び2位タイとなった。女子は東海大が日体大を3-0で下し、6年ぶり8度目の優勝を飾った。

   ◇   ◇   ◇

早大を5連覇に導いたのは、東京五輪で一皮むけた大塚だった。順大に一時ペースを握られ今大会初めてセットを失う厳しい展開にも、エースは託されたボールを決めきった。引き出しの多さを随所に見せた。2、3枚のブロックを物ともしない強打、フェイントやプッシュなど多彩な技術でいなした。

高いレベルでもまれた経験が生きた。日本代表の一員として東京五輪など世界の舞台で真剣勝負を重ね、いまや「気持ちに余裕が出るようになりました」と成長ぶりを実感している。

主力選手のけがや自身も長期間の代表活動に参加した影響で、今季はなかなかベストメンバーが組めなかった早大。秋季リーグでは高橋藍(らん)擁する日体大に敗れ2位だったが、そこから立て直した。

試合後には京都・洛南高の先輩で前主将の吉田悠眞(4年)の元へ駆け寄りメダルを掛けた。大塚は「4年生にとって最後のインカレで優勝という形で感謝を届けられた」と結果で恩返しした。最上級生として臨む次回に向けて「来年もまた強い早稲田を作って優勝したい」と、早くも6連覇への意欲を見せた。【平山連】