18年平昌五輪モーグル男子銅メダルで、競輪との二刀流に挑む原大智(日本スキー場開発ク)が5日、オンラインで取材対応し、約2カ月後に迫った北京五輪出場への思いを口にした。前日にフィンランドのルカで行われた今季開幕戦で3シーズンぶりのW杯出場を果たした原は、「うれしい気持ちがあった。こんな感じの雰囲気だったなと思い出し、懐かしい気持ちでいっぱいだった」と実感を込めた。

予選26位で決勝進出とはならなかったことについては、「課題のジャンプでミスが出てしまった。その部分に2年間のブランクを感じた」と振り返った。

今年3月の全日本選手権には、2大会ぶりの出場で4位にとどまった。試合直後には「(五輪への道は)これで終わりだと思い、相当落ち込んだ」と振り返るが、「コーチからまだわからないと言われ、チャンスがまだあるならやろう」と奮起。競輪選手としてバンクで疾走しつつ、モーグル選手として雪上でも奮闘し、全日本スキー連盟が定めるW杯代表選考基準を満たした。

北京五輪に出場するためには今後、W杯で結果を残していくことが求められる。「まずは(W杯で)決勝にいかないと始まらない。そのためには、とくにジャンプの強化をしていきたい」と話した。