女子は帯広畜産大が19年大会覇者の北大を8-4下し、初の「大学日本一」の称号を手にした。選手4人は、最終第8エンド(E)を終えて優勝が決まると、笑みを浮かべながら力強く握手して喜んだ。

第5Eで勝負に出た。第4Eを終えて3-3で並ぶと、休憩の「もぐもぐタイム」で改めて戦術と全員の気持ちを再確認。「楽しく、そして勝つ」との合言葉を胸に秘めて、後半戦に臨んだ。第5Eでは、ハウス(円)の中でストーンが密集する展開となったが、帯広畜産大の選手たちは相手を上回るショットを連発。3点を奪うと、次の第6Eに2点を加えて勝負を決めた。

この日のための“即席チーム”だった。それぞれがクラブチームに属し、コミュニケーション不足の不安も懸念されたが、「なんとかなる」の気持ちで、予選から5戦全勝の圧巻はパフォーマンスを披露した。青森県出身のスキップ川村和香羽(1年)は「まさか、地元優勝できるとは思わなかった。チームの全体練習がなかなかできない中、日本一になれて本当にうれしい」と、興奮を抑えきれない様子で振り返った。

男子は東農大北海道オホーツクが帯広畜産大を9-1で破り、初優勝を果たした。