全国高校バスケットボール選手権(23日開幕=東京体育館ほか)に出場する男子の開志国際は12日、新潟医療福祉大と練習試合を行った。昨年の同大会3回戦で不本意な棄権を強いられたOBのPG石原史隆(同大1年)PF小野功稀(早大1年)SG小畠一真(白鴎大1年)も母校を訪れ、後輩たちを激励した。練習試合は94-74で大学生を圧倒した。

練習試合終了後だった。整列した開志国際の選手を前にOB3人が後輩を激励した。昨年の主将石原は「先輩たちのことを心に置いて頑張ってほしい」と言った。小野は「見ている人に応援される、楽しい試合をしてほしい」と要請。2人は新潟医療福祉大メンバーに交じって後輩と手合わせ。「サイズがある。走れる。これを生かしてほしい」と石原は後輩を見つめた。右股関節の手術を受けた小畠は観戦に回ったが「成長していた。見ていて楽しくなった」。

昨年は3回戦当日朝に棄権を知らされた。1回戦で対戦したチーム関係者に新型コロナウイルス陽性反応者が出たためだった。濃厚接触者に該当する相手と試合をした開志国際にも陽性者が出る「可能性」を考慮されて日本協会から棄権を促された。宿舎の部屋でストレッチをしていた時に集合をかけられ、選手たちは棄権を聞いた。1、2回戦を100点ゲームで快進撃していただけに石原は「何で棄権させられるのだろう」と号泣したという。

そんな先輩の思いを今回、現役生が背負う。主将2人制を敷くチームの主将の1人、SG内田貴斗(3年)は「先輩方の気持ちを受け取って頑張りたい」と闘志を注入していた。【涌井幹雄】