ラグビーの全国大学選手権は26日に準々決勝が行われる。関西王者の京産大は24日、初戦となる日大戦(熊谷)に向けメンバーを発表。負傷離脱していたSO家村健太(3年=流通経大柏)が先発復帰しベスト布陣がそろった。この日はガチンコの紅白戦を実施。選手にジャージーを渡す儀式を行ったOBの広瀬監督は「今年はここで終わるチームではない。選手を信じて送り出します」と語った。

因縁の相手になる。日大とは広瀬監督が4年だった95年度に15-21で敗れ、47年間率いた大西健元監督の最後のシーズンだった19年度も19-24で惜敗。広瀬監督は「小さい頃から正月に国立でやる大学ラグビーを見ていた。目標であり夢。そこに立ちたいし、選手を立たせてやりたい」と1月2日の準決勝を見据えた。

今季は堅い守備が特徴。屋台骨であるフランカー三木皓正(2年=京都成章)は慶大受験に失敗し、浪人も考えたが父康司さんの母校を選んだ。NO8だった父は90年度に準決勝に進み15-29で明大に敗戦。三木は「勝って父に並びたい。関西にはこんなにタックルに入るヤツがおるという姿を、見せつける」。日大に雪辱し4強の扉を開く。