4大会連続20度目出場の札幌山の手は、18年度王者の大阪桐蔭(大阪第3)に逆転負けを喫した。試合前夜にはOBで日本代表元主将のリーチ・マイケル(33)から「やってきたことを信じ(佐藤)幹夫先生を信じ、やってくれ」とメッセージが届き、奮起。開始3分に、フランカー山本育弥(3年)がモールから左へ先制トライを奪い、その後も鋭いディフェンスで接戦に持ち込んだが、勝ちきることができなかった。

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12度目の2回戦挑戦も、壁を破ることはできなかった。試合後、SOステファン・バハフォラウ(3年)が号泣しながら、来春で定年を迎える佐藤幹夫監督(60)に「すみません」とわびた。同監督は「みんな頑張った。謝らなくていいんだよ」と優しくこたえた。同監督は来春以降、総監督として指導に携わる方向で、調整していく。

主将のWTB吉田慎吾(3年)は「シード校を倒す目標は果たせなかったが、最後まであきらめない姿勢は示すことができた」。新チームで主将となるフランカー小口篤(2年)は「先輩たちから勇気をもらった。力をつけシード校撃破を目指す」と、託されたミッション達成へ、気持ちを切り替えた。【永野高輔】

◆明大元監督で札幌山の手アドバイザー丹羽政彦氏(53) 関東、関西、九州のシード校相手にフィジカル、スピードでどれだけ対応できるようになれるかが今後の強化のポイント。そのためにはもっと経験が必要。

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