男子2回戦で千葉ジェッツU15が202センチのセンター、渡辺怜音(八千代松陰中3年)の活躍で快勝した。

U13からU15まで各年代の日本代表となった渡辺は、序盤から高さを生かしゴール下での圧倒的な強さを発揮。味方の外したシュートのこぼれ球を奪ってゴールにねじ込むなど前半だけで15得点。後半には外からのジャンプシュートや、リングへドライブしながらストップし、ターンしてシュートを決める小技も見せた。

22得点16リバウンドのダブルダブルを記録。16リバウンドのうち半分以上の9本が攻撃時のリバウンド獲得とチームに貢献した。

「今日はミスマッチの部分が多く、中で攻めようと思ったので、前半はそれがよくできた。でも、外のプレーが1回戦に比べて少なかったので、どんな相手でも外からでも中からでも攻められようにやっていきたい」と快勝にも反省を忘れなかった。

千葉・八千代松陰中では昨年8月の全国中学選手権大会(全中)で準決勝まで進み、対戦相手にコロナ感染者が出て4校同時優勝。大会を終えて中学1年から週1回練習に参加していたBリーグ千葉に登録を変更して今大会に出場した。

試合中は、積極的に仲間に声がけし、チームを盛り上げる姿勢も見せた。「夏の全中でチームの流れが悪くなったときにはコミュニケーションが大事だということを学んだ。チームを自分が支えるくらいにならないといけないと、毎回意識して声がけもしています」。全中でコロナ禍の影響で戦わずして優勝となったが「この大会は日本一を決める大会なので優勝したい」。

オーストラリア人の父と日本人の母の間に生まれ、保育園のときには141センチ。小学6年で180センチと伸びた身長は中学3年間で22センチも伸びた。将来の日本を背負うと期待される渡辺は「大きい選手が走れたり、ポイントガードをやったりしないと日本も世界で勝てない。今は5番(センター)をやっているけど、将来的には3番やガードもできるようになりたい」と目を輝かせた。