郡山北工(福島)は、東京学館新潟をストレートで下して春高初勝利。久保木颯士(3年)が16得点と大車輪の活躍を見せた。

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節目の出場10度目で記念すべき「春高1勝」をつかんだ。第2S、24-22で迎えたマッチポイント。最後は186センチ宮内杏平(3年)がネット越しにそびえ立った。相手の攻撃を右手でブロック。初勝利を刻むと、うなだれる東京学館新潟とは対照的にガッツポーズで喜びを爆発させた。久保木主将は「序盤から勢いに乗っていけた。楽しむことができました」と汗をぬぐった。

久保木の半端ないジャンプ力が光った。14-10の第1S。味方からのトスが頭上に上がる。勢い良くオレンジコートを蹴り上げ、右手で渾身(こんしん)のスパイクをたたき込んだ。この試合、チーム最多16得点をマーク。身長173センチと小柄ながらも、練習で磨き上げた跳躍力は最高到達点330センチ。相手の2枚ブロックをものともしない。突き破ってはその上を行った。「足に負荷をかけるトレーニングで高く跳べるようになった」と胸を張る。

初戦の難しさもあった。この日のサーブミスは「10」。「自分たちのミス。いつもと感覚が違って、下に打っていた。エンドラインを意識してやっていきたい」。今日7日崇徳(広島)戦で改善を図る。

新チーム発足時から言い続けるのは「春高8強」だ。初戦を突破したくらいでは満足しない。「1勝できたことは良かったけど、目標はベスト8」ときっぱり。チームを勝利に導くため、久保木が何度でも高く跳び上がっていく。【佐藤究】

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