オーストラリアの査証(ビザ)が取り消され、国外退去となった男子テニスの世界王者、ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)への裁定について、全豪オープンの主催者であるオーストラリア・テニス協会は16日、「オーストラリア・テニス協会は、連邦裁判所の決定を尊重する」という短い声明を出した。

【ジョコビッチ声明文】「非常に失望。数週間居心地良くなかった」豪州国外退去>

全豪は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、出場する全選手、関係者らに、ワクチン接種を義務づけた。しかし、医学的な見地から、ワクチンを接種できない人もいることから、免除の可能性も明かしていた。

全豪の主催者である同協会は4日、ジョコビッチが、ワクチン接種免除の申請が州政府にも承認されたとして、同選手の全豪出場を発表。ジョコビッチは、5日の深夜に全豪オープンが行われるメルボルンに到着した。しかし、オーストラリアの国境警備隊に入国を拒否されていた。