東地区5位の秋田ノーザンハピネッツが横浜ビー・コルセアーズを97-78で下し、今年初のホーム戦を白星で飾った。前田顕蔵ヘッドコーチ(HC=39)は「後半にミスはありましたけど、みなさん(ブースター)の前で勝てて良かったです」。年に1度行われる由利本荘市でのホームゲームで勝利を刻み、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

見事な「完勝劇」だった。19-10の第1クオーター(Q)残り2分。田口成浩(31)が狙い澄ました3点シュート(3P)を放った。ボールは放物線を描きながらリングに吸い込まれた。2本連続3Pを決め、試合の主導権をつかんだ。田口は「久々のホームゲームを楽しみにしていた。ホームでプレーできて楽しかったです」と振り返った。第2Qに入ると勢いはさらに加速する。ジョーダン・グリン(32)が前半だけで17得点の大暴れ。52-31の21点差にリードを広げた。

終わってみれば今季最多得点を3点更新する「97」と攻守がともにかみ合った。グリンはこの試合両チーム最多5本の3Pを沈め、23得点をマーク。「フィールドゴールは50%、3Pは40%、フリースローは40%」と、こだわる数字を大きく上回る活躍で勝利に貢献した。

今日23日もホームで横浜と対戦する。前田HCは「連勝できるように、しっかり準備して頑張っていきます」と力を込めた。ホーム2連勝で目標に掲げるチャンピオンシップ進出へ、弾みをつけていく。