北京冬季オリンピック(五輪)のスノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が18日、都内の日本記者クラブで会見を行った。

新型コロナウイルスの影響で、スケートボードで出場した東京五輪、今回の北京ともに、問われたのはスポーツの意義だった。その力についての考えを問われた。

「スポーツの力というのは、常に戦い続ける、そことどこまで向き合えるのか、目に見えない力はやってみて思うことでもあって。言葉での表現の前に行動で見せ続ける。そしてそこにリスクや命、体を張っている人というので、突き詰めていくうちに苦しい気持ちを乗り越えていく瞬間だったり、常に壁と向き合い続けて、夢や目標のためだけにやれるかというところの難しさはあると思ってて。それが年々、スポーツのレベルも上がっていき、難しさもリスクも上がる中で、常に挑戦し続ける姿は同じ人間に響くものなのかな」。

決勝では、2本目、3本目と新技で最高難度の大技トリプルコーク1440をそろえた。まさに壁を乗り越えていく瞬間を、多くの人に見せた場面だった。

「見ている人に少なからず届いているものなのかな。結果以上に、そういう部分がリアルな姿なのかな。そこは厳しい世界の魅力という部分を、見ている人にはそういう刺激を伝えられたらいい。そういう大きい力があると思いますね」と振り返った。