日本のプロサーファー第1号のドジ井坂こと、井坂啓美さんが18日、死去した。74歳。息子の颯希さんがSNSを通じて報告した。

1969年の全日本選手権で優勝したドジさんは、同年の世界選手権のメキシコ開催中止を知らずに現地入り。そのエピソードが米国で「ドジ(DOJI)」と紹介され愛称になった。 80年代の人気深夜番組「オールナイトフジ」でサーフィンブームに乗って毎週放送された「サーフィン情報」を伝えると、一躍有名になった。軽妙な語り口で湘南や千葉の波情報を伝え、興味のない人にも、初めて知られた「サーファー」だった。現役引退後は、サーフィンの裾野を広げる活動を中心に幅広く行っていた。

息子の颯希さんが投稿した報告は以下の通り。

 

ドジ井坂の息子の井坂颯希です。

3月18日午前4時27分、父・井坂啓美が永眠しました。まだまだやりたい事が山積みの元気な74歳でした。

昨年8月に胃癌が判明し、抗がん剤治療を頑張っておりましたが効果が見込めず、緩和ケアに切り替えましたが本人の回復したい強い望みは叶わずでした。

皆様には、父が生前に大変お世話になりました。父はビーチクラブの皆様と理想のビーチライフを目指して「俺は絶対にみんなのところに戻るんだ」と口にしながら、治ることを信じて闘病しておりました。

海が大好きで、年中真っ黒に日焼けしながら、様々な場所へ飛び回っていた父が亡くなり、寂しくて残念で仕方がありません。

父を心配し、支えて下さった皆様に深く感謝申し上げます。

親族と相談の末、葬儀は家族だけで行うことにしました。

葬儀とは別に、父の昔からの友人がお別れ会を企画して下さる予定です。詳細については決まり次第ご連絡致します。最後に、このような形での連絡になりましたことを深くお詫び申し上げます。皆様も季節の変わり目にて、お身体ご自愛ください。

  令和4年3月18日 井坂家一同