フィギュアスケート男子で18年平昌五輪(オリンピック)代表の田中刑事(27=国際学園)が11日、現役引退を発表した。

自身のツイッターに「この度、私は20年間にわたって続けてきたフィギュアスケート競技を引退することにいたしました」とつづった。今後はプロスケーターと、指導者を志すアシスタントコーチを並行していくという。

多くのファンに愛されたスケーターが、大きな決断を下した。

田中はツイッターに投稿した書面で「競技人生を通して得られた経験の数々は、私の人生においてかけがえのない宝物です」と振り返り、今後に向けては「競技者の時には『攻める』をテーマに滑ってきましたが、次に進む道でもその熱量を持って取り組んでいこうと思います」と決意を記した。

29日から行われるアイスショー「プリンスアイスワールド」横浜公演がプロスケーターとしての第1歩となり、同日の初公演終了後に引退記者会見が予定されているという。

田中は羽生結弦(27=ANA)、昨季限りで現役を引退した日野龍樹さん(27)ら同期と小学生の頃から切磋琢磨(せっさたくま)し、11年には世界ジュニア選手権で2位。シニア転向後は17年全日本選手権2位で平昌五輪出場を決め、本番では18位となった。

スケーターとして多くの引き出しを持ち、世界中のファンから愛された。