バドミントン日本代表主将で男子シングルス世界ランキング2位の桃田賢斗(27=NTT東日本)が23日午前、成田空港から出発した。大会3連覇が懸かるアジア選手権(26日~5月1日、マニラ)や、主将として臨む国別対抗のトマス杯(5月8~15日、バンコク)などに出場予定。現在の状態について「理想を100としたら、50ぐらい」としたが、ベストとは程遠い中でも勝ちきることを誓った。

昨年11月にインドネシア・マスターズを制し、交通事故から復帰後初のワールドツアー優勝を果たしたが、昨年末のワールドツアー・ファイナルは腰痛により途中棄権。今年3月のドイツ・オープンは初戦敗退、直後の全英オープンは準々決勝と、不本意な結果が続く。腰痛の影響は現在は「とくにない」としたうえで「メンタル的な部分が大きい。自信を持って1球1球打てていないことを、自分でも分かっている」と自己分析する。

19年には国際大会を年間11勝と、ギネス世界記録に認定されるほどの圧倒的な強さを誇示した。当時と比較して物足りないと感じる周囲の声は認識している。何よりも、桃田自身が一番歯がゆい思いをしているはずだが、それでも下を向くことはない。

「『調子が悪いんじゃないか』とか、『あのときの桃田はもういないのでは』みたいなコメントを目にするのは悲しいけれど、そこはあまり意識しすぎないようにしている。今の自分は今の自分でしかない。今できることを全部出し切りたい」

技術面に関しては「練習でしっかり取り組めている。問題ない」ときっぱり。取り戻すべきは自信。実戦を重ね、勝利を重ねることが、何より良薬となる。「試合数を積むことが大事。そのためにも勝つことが一番手っ取り早い」とうなずく。「紙一重の試合ばかりになると思うが、勝ち切りたい」と自らを鼓舞するように言った。