結成1年目のフィロシーク青森が、北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ相手に大善戦。大金星こそ逃したが、あきらめずに最後まで戦い抜いた。

第6エンド(E)に2点を許して2-6とリードを広げられた。それでも直後に2点を挙げると、第8Eでは不利とされる先攻で加点。1点差に追い詰め、両者無得点のブランクエンドを挟んで最終エンドに突入したが、惜しくも及ばなかった。

サードスキップの中村澪里(23)は「いい試合をできていたが、最後の最後にミスが出た。負けてしまったのでちょっと悔しかった」と振り返った。

昨年6月に結成したばかりの、計6人が所属するチーム。もともとは3人ずつで、残り1人のメンバーを探していた2つのチームが合体した。

チーム名はフランス語とドイツ語を組み合わせた造語だという。中村は「みんなで楽しく研究し合うという意味がある。カーリングも年々作戦が変わり、いろいろなやり方がある。研究しながら、みんなで楽しんでカーリングをしたいという意味を込めた」と、その由来を解説する。

地元青森と言えば、りんごの産地。ハーフタイムの“もぐもぐタイム”には、「青森でやる大会の時には、ちゃんとリンゴを食べています」。しかし津軽海峡を渡り、オホーツクへと移動して戦っている今大会には好物のりんごは持参しないとのこと。中村は「今日はりんごジュースで我慢していました」と笑顔で明かした。

通算3勝4敗と黒星が先行したが、決勝トーナメント進出の可能性はわずかながら残されている。1次リーグ最終戦に向けて、中村は「明日はがっつり勝ちにこだわって、最後の試合を楽しみたい」と気合を入れ直した。