フィギュアスケート女子で2月の北京五輪(オリンピック)に出場した河辺愛菜(17=愛知・中京大中京高)が1日、栄養に関する豊富な知識を披露した。

都内で日本オリンピックミュージアムと味の素の「勝ち飯」がコラボレーションした、栄養バランスに関する勉強会に特別参加。集まった小学5~6年生、保護者とともに、五輪4大会連続出場の競泳元日本代表で、講師を務めた松田丈志氏(38)の説明を聞いた。

松田氏から「ごはん以外の糖質は?」と問われると「パン、麺類」と迷うことなく回答。アスリート食の合言葉「まごにわやさしい」も「まめ、ごま、にく、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも」と把握していた。だが「タンパク質」「糖質」「ビタミン」をとるための「万能メニュー」を尋ねられた場面だけは迷いに迷い、首を横に傾けながら言った。

「オムライス…?」

松田氏の答えは「汁物」。味の素によるアスリートの海外遠征のサポート時にもバランス良く栄養素を摂取するために汁物を活用しているといい、河辺は「汁物だけ知らなかった。『オムライス』って言って恥ずかしかったです」と苦笑いしつつ「体重が2~3キロ変わるとジャンプが跳べなくなる。体重の増減で、調子や動きのキレが変わる。お母さんに言って、汁物を食べます!」とほほえんだ。

普段から朝と夜の体重測定を欠かさず、好き嫌いもほとんどないという。「ほとんど全部好きだけれど、レバーだけ食べられない」と明かすと、松田氏は「全然、問題ありません。他で代用できる」と太鼓判。河辺は秋に本格化するシニア3季目に向けて「グランプリ(GP)シリーズに出るからには(上位6人の)ファイナルを目指して頑張りたいです」と意気込んだ。【松本航】