Bリーグ1部東地区のレバンガ北海道は、今季昇格した同西地区のFイーグルス名古屋に82-87で逆転負けした。オーストラリア出身の新外国人PFブロック・モータム(31)がチーム最多25得点を稼ぐも、第3クオーター(Q)で巻き返された。24日の再戦は、秋田ノーザンハピネッツとの開幕戦(10月1日、札幌・北海きたえーる)前のラスト実戦となる。

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開幕前総仕上げの2連戦。レバンガ北海道は黒星スタートとなった。それでも新戦力はチームへの順応を見せた。先発したモータムが25得点をマーク。武器は「プレーの幅広さ」と話していた背番号12は、3点シュートを6本中5本成功させて外からも内からも攻め、コートを縦横無尽に駆けた。勝利は逃したが「シューティングタッチはいい。打つチャンスがあれば打つ。決めきる自信はあるので続けていきたい」と手応えを口にした。

家族が見守った。会場には妻と息子が駆けつけた。ともに来日し、Bリーグ1年目を支えてくれる存在。試合後のあいさつでは「とても美しく、情熱のある素晴らしい母親」と誇り「大きな力をもらっている。彼らのために戦っていかないといけない」と誓った。

最大15点差までリードを広げたが、第3Qでリズムを崩し試合をひっくり返された。佐古賢一監督(52)は新加入選手の戦術理解について「まだまだ。もう少し時間がかかるが、開幕までにどれだけ埋めていけるか、コミュニケーションが大事」とさらなる向上を求めた。

モータムも同じだ。言葉の壁はあるが、欧州でのプレーや母国の代表など経験豊富で「バスケットボールは世界共通言語。コミュニケーションを取れば、今季チームは大きなことを成し遂げられる」と言い切った。本拠地きたえーるに集まったファンに向けて「明日は勝つ姿を届けたい」と頼もしく誓っていた。【保坂果那】

■新加入選手ひと言

◆背番号2のSGドワイト・ラモス(24) ハードに戦う姿勢と力強いディフェンスを見せたい。

◆背番号5のPFアレックス・マーフィー(29) チームに勝利をもたらすプレーをしたい。

◆背番号8のSG/SF高橋耕陽(28) この会場で、みなさんの前でプレーできてうれしい。

◆背番号10のPG/SG荒川颯(25) リングにアタックすることが強みだが、きょうは積極性を見せられなかった。あすの試合の中で開幕に向けて修正したい。

■U18も連覇報告

レバンガ北海道U18のメンバーが試合後、コートに登場し、8月に行われたBリーグU18チャンピオンシップで2連覇を果たしたことをブースターに報告した。同大会ではMVPとベスト5に内藤耀悠(北海道文教大付高2年)、ベスト5に越後晴貴(同)が選出された。チームを代表してあいさつした越後は「みなさんの応援がとても力になった」と感謝しつつ「10月から始まるBリーグU18エリート6でも応援お願いします」と呼びかけた。