フィギュアスケートの世界女王で北京五輪(オリンピック)個人、団体銅メダルの坂本花織(22=シスメックス)が28日、右手小指の骨折を明かした。都内で「オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会優秀者顕彰」を受け、代表して謝辞を担当。関係者や国民への感謝を伝え「試合並みに緊張しました」とほほ笑んだ。

この日、右手小指には動きを制限するための手当てを施していた。手当てについて尋ねられると「骨折しました」と大爆笑でカミングアウト。今季初戦となった今月中旬のロンバルディア杯(イタリア)1週間前にアクセルで転倒したという。

「こけたところが、もうフェンスだったんで『ガ~ン』って肘と手首をぶつけて、壁を手で止めようと思ったら『ガ~ン』って…。まぁ、大丈夫です」

アクシデントも笑い飛ばす世界女王は初戦を踏まえ「やっぱりまだまだレベルの取りこぼしとか、ジャンプのミスだったり、伸びしろはたくさんある。そこを1試合1試合、改善していけるように練習していきたいです」と意気込んだ。【松本航】