B2山形ワイヴァンズが青森ワッツに80-78で競り勝ち、今季2度目のホーム連勝を飾った。6勝8敗どうしの東北対決は山形に軍配が上がった。試合は、山形が19日の第1戦で悩まされた青森の激しい守備を第1クオーター(Q)から攻略。チーム最多の16得点6アシストをマークしたジェームズ・ベル(30)を中心に攻撃がうまくかみ合った。青森は第4Qに30得点を挙げる猛追を見せたが、あと1歩及ばなかった。

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青森にはめっぽう強い! 山形のB2での青森との対戦は、20年12月20日の勝利から100週負けなし。この日の勝利で10連勝となった。第1戦は、第3Qを終えて40-52の12点ビハインドも、第4Qに60-60と追いつき、延長で75-67と巻き返す大逆転勝利。その勢いはこの日も途切れず、第1Qを28-12と完璧な立ち上がりを見せた。第1戦と打って変わり、1度もリードを許さない圧倒ぶりにミオドラグ・ライコビッチ・ヘッドコーチ(HC=51)は、「ポテンシャルの高い青森を相手に、2戦を勝ち切ることができたのは非常にうれしい」と満足げに語った。

チームの結束力が高まっている。この日チーム最多6アシストのベルは、1試合平均のアシスト数でもチームトップの4・5本。ベルは「試合を重ねるごとに、いいパスを見つけられるようになってきている」と語り、チームとのケミストリー(相性)に好感触を得ている。ライコビッチHCも「波はあるが良くなってきている。伸びしろがある」とチームの成長を実感した。60試合のうち15試合を消化して第7節終了時点で東地区5位の山形は、この日の勝利で7勝8敗とし、4位に浮上。同地区3位の西宮と直接対決の得失点差で劣るが、勝敗数が並んだ。ベルは「僕たちの目標とするプレーオフ(PO)進出は、周りからはあまり期待されていないかもしれないけれど、互いに支え合って、シーズンの最後まで成長していきたい」と力を込め、成長曲線の先にある2シーズンぶりのPO進出を見据えた。次節は26、27日にホームで東京Zと対戦。ホームのブースターの力を借り、POまで一直線に突っ走る。【濱本神威】