B2福島ファイヤーボンズが熊本ヴォルターズに92-81で競り勝ち、今季4度目の同一カード連敗を阻止した。

序盤がすべてだった。第1クオーター(Q)。福島がアウェーの地でいきなり主導権をつかむ。ジョシュ・ハレルソン(33)が3点シュート(3P)を2連続で決めると、その後も攻撃の歯車がかみ合い、一気に相手を突き放した。第2Q途中までで最大20点差以上のリード。この試合、グレゴリー・エチェニケ(31)が、チーム最多の23得点を挙げるなど、6選手が2桁得点をマーク。チーム一丸で戦い抜き、勝利をつかんだ。佐野公俊ヘッドコーチ(HC=39)は「出だしから選手たちがエナジーを出して攻守ともに展開し、良いスタートが切れた」と振り返った。

圧勝ムードも、一時は7点差に追い上げられたが、焦りはなかった。この日の3P成功率は23本中13本の56・5%と好調。第4Q開始早々にエリック・マーフィー(32)、橋本尚明(30)が立て続けに3Pを沈めるなど、再び流れを引き寄せた。要所で見せた勝負どころでの1本が明暗を分けた。佐野HCは「点差が離れた時に気が緩み、相手に良い流れを作らせてしまったがシュート確率が良く気持ちが勝利につながった」と振り返った。

チームはこれで今季5勝目を手にした。昨季はBリーグ参入後初のプレーオフ(PO)進出を果たしたが、今季はすでに10敗と大きく負け越し。首位越谷とは8・5ゲーム差の東地区6位と苦戦している。だが、シーズンはまだ始まったばかり。次節は26日、西地区3位長崎とのアウェー戦に臨む。今季2度目の2連勝で、巻き返しへ弾みをつけていく。