いっぱいお金を使いたい! 20日に閉幕したトランポリン世界選手権女子個人で、19年に続く金メダルを獲得。同シンクロナイズドも制し2冠に輝いた森ひかる(23=TOKIOインカラミ)ら、トランポリン日本代表が21日に羽田空港に帰国。団体銅メダルも含め3個のメダルを獲得した森は、「やっと自分の満足する演技が出せた。やっと結果が出せた」と喜んだ。

日本体操協会は、体操と同じく金メダル50万円、銀メダル30万円、銅メダル20万円の報奨金を用意。金2個、銅1個の森には合計120万円が贈られる。それを聞いた森は、「友達と遊んで、爆買いして。旅行にもいっぱい行きたい」と、笑顔を爆発させた。

森は、19年世界選手権の個人で金メダルを獲得。一気に、東京オリンピックの金候補に躍り出た。しかし、重圧からか東京五輪は決勝に進める上位8人にも入れず予選敗退。一時は引退も考えたが、今年5月に新たな所属先としてTOKIOインカラミと契約。拠点を金沢から東京に移し、現役続行を決めていた。

この日も、やりきった感から「この先はまだ何も決まっていない」と、ドキッとする発言も飛び出した。しかし、同協会の山本宜史専務理事は「悩みながらやってきた。彼女にはよくあること。基本、パリ五輪を狙っている」と、森の安堵(あんど)感からの発言だと強調していた。