12月17日に2季目の開幕を迎えるラグビー「リーグワン」は22日、アーリーエントリー制度の導入を発表した。大学最終学年でリーグワン参加チームに所属が内定している選手について、最短で1月から試合出場が可能となる。

従来は4月だったが、今季は12月中旬にも始まる登録が完了した場合、全国大学選手権(本年度は23年1月8日が決勝)の全日程終了後に出場が可能となる。

最短で第4節(1月14、15日)から大学4年生がデビューを飾ることができ、リーグワンの東海林一専務理事は「より広く、より多くの試合機会をつくって、より幅広い選手に試合の経験を積んでもらいたい。有望選手の育成、チームの強化にもつながる。一方でリーグワンは大学の試合に比べると強度が非常に強い。安全性を十分に判断して、この制度を運用していくことが重要になると思います」と説明した。

またチーム内での新型コロナウイルス集団感染などで、試合が中止となった場合の勝ち点を変更。昨季同様に帰責性のあるチームは勝ち点0だが、対戦チームは同4(昨季は5)とする。コロナ対策としては試合週の頭に全選手、全スタッフを対象に抗原定性検査を実施。試合48時間前にもエントリー選手を対象に行い、陽性者は陰性者と入れ替えることができる。現在の社会的状況も踏まえて濃厚接触者の特定はせず、東海林専務理事は「試合中止においては予断を許さないところはあるが、基本方針の通り、昨季よりは相当数(中止が)少なくなると考えています」と見通しを示した。【松本航】