全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)が来月4日、東京体育館で開幕する。男子は2年ぶり14度目の聖隷クリストファー(静岡)が、28年連続28度目出場の開智(和歌山)と対戦。初戦で強豪を破って波に乗る。

    ◇    ◇    ◇

今夏全国総体8強の聖隷クリストファーは、U-18日本代表のOH小野駿太主将(2年)が攻撃の起点。県大会決勝ではバックアタック9本を含む24得点を挙げチームを県制覇に導いた。「全国でも冷静さを持ちながら、熱い気持ちを持って戦いたい」と意欲を示した。対戦相手の開智も全国総体ベスト8の強豪。今秋の栃木国体2回戦では、同校で構成の和歌山県チームにフルセットの末、惜敗(1●2)した。「大事なところで止められ悔しい思いをした。対策は万全。まずは初戦突破でリベンジしたい」と強調した。

全国大会ではエース小野へのマークが厳しくなる中、オポジット(OP)佐々木陸(3年)が鍵を握りそうだ。「エースに頼りすぎず、自分が積極的に決めていく。試合序盤で相手の守りを惑わせたい」と意気込んだ。ブロックアウトやサーブレシーブなどの技術にも磨きをかける3年生は「高校最後の舞台。全力を出し切る」と力強く話した。

守りでは194センチのチーム最長身・MB夏目幸輝(2年)が立ちはだかる。県大会決勝では7本のブロックでセット平均2・33を記録。高校からバレーボールを始めて2年半。総体に続く2度目の全国大会に「得意なブロックで1点でも多く点を取り、聖隷バレーの実力を証明したい」と意気込んだ。頂点を目指すチームは4日の初戦に集中する。【山口昌久】