初出場の女子、新潟中央は2年生セッターの桜井心薪が攻撃を多彩に操り、2-1の逆転でウェルネス(茨城)との初出場対決を制し、「全国1勝」を挙げた。今日5日の2回戦は大会3連覇を狙う就実(岡山)に挑む。

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新潟中央が技術と気迫で“コートジャック”し、初出場同士の対戦を逆転で制した。硬さが見えた第1セットは落としたが、第2セットから司令塔の桜井が能力を発揮。しなやかなトスを広角に散らし、攻撃をリードした。チームは第3セット、序盤から8連続ポイントを奪うなど一気に試合を支配し、相手を突き放した。勝利の立役者となった2年生セッターは「1セット目の途中ぐらいから役割は果たせた。今日は80点ぐらいの出来です」と自己評価した。

チームのキャッチフレーズは選手で考えた「仲謳惹駆(ちゅうおうじゃっく)」。造語で「仲間を大切にして青春を謳歌(おうか)。人を引きつけるプレーで目標に向かって駆け抜ける」の意味を込めた。アルファベット表記では「CHUO JACK」。佐藤淳司総監督(47)は「午前の練習から硬かった(笑い)。どうなるかと思ったが、途中から自分たちのバレーが出来たかな」と初戦を突破しホッとした表情を見せた。

番狂わせや大物食いといった意味の「GK(ジャイアントキリング)」を選手全員が手に黒いフェルトペンで記し、大会に臨んだ。2回戦の相手は大会2連覇中の就実(岡山、9年連続46度目出場)。「高さとパワーがある相手だが、司令塔として攻撃を操って勝ちたい」とやる気をみなぎらせた。【小林忠】

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