試合中にゴールポストが倒れるハプニングが発生した。

クリタウォーターガッシュ昭島(昭島)が9点を追う後半18分、相手陣内でモールを形成。中央に向かって押し込み、両チームのFWのかたまりがゴールポストを押す形になると、左側ポストが根元からポッキリ倒れた。

昭島のグランディングは認められ、トライで5点追加。

突然の出来事に、レフェリーが試合を止めた。関係者らが集まると、まずはゴールポストを引き抜いた。

試合は22分間の中断。昭島、中国電力レッドレグリオンズ(中国)の選手は自陣で走りこむなどし、体を温めなおした。選手はベンチコートを羽織り、1度、グラウンドから引き上げる事態となった。

この試合は中国側のホームゲームで、広報は「モールが(ポールを)直撃した勢いだったのですが、ラグビーをしていて初めて(折れるのを)見ました。けが人がいなかったのが不幸中の幸いです」と話した。

ゴールポストはリーグワンや主催チームが用意したものではなく、競技場の備え付けのものだという。アルミ製で、同広報は「太いポストではなく、細めのものなので、それもあったのかも知れません」と話した。

中断後は中国陣内のゴールポストなしで試合を再開した。

特別ルールとして「ドロップゴールなし」「トライ後のコンバージョン、PGは反対側のゴールで行う」「ゴールを外した場合は22メートルラインからのドロップアウトで再開」などを両チームが了承した上で行われた。

国内トップレベルの試合では異例の事態となった。