渡部陸太(27=東京美装グループ)が、地元札幌でのワールドカップ(W杯)初出場を決めた。15日のSTV杯と併せて行われたコンチネンタル杯2連戦で、日本勢3番目の26、28位でともにポイントを獲得。K点付近のジャンプを3本そろえ、20日からのW杯札幌大会代表に滑りこんだ。
「特に2試合目の2本は、きっかけになるジャンプでした」と渡部。スタート時の目線を通常より下げ、体を深く前傾させて空に飛び出した。「空中までの流れもスムーズでしたので、その部分を磨けば、W杯でも(ポイント獲得の)チャンスはあるかなと思います」と顔をほころばせた。
大倉山ジャンプ台から徒歩5分の場所で育ち、競技を始めた。小学生の時は葛西紀明や現役時代の岡部孝信・雪印メグミルク監督に向かって腕を差し出し「握手をしてもらった」という。日大時代はジュニア世界選手権に小林陵侑、高校の同級生・佐藤幸椰らと出場したが、W杯出場は遠かった。
「第一線でずっと頑張っている幸椰たちに『早く追いつかなきゃ』というのが、僕の原動力」。27歳でようやく届いた“自宅の近所の世界舞台”で渡部が、先行する友に挑む。【中島洋尚】


