昨年の全国選手権(ウインター杯)に出場した県の王者と女王が優勝した。男子は藤枝明誠が浜松開誠館に、101-61で大勝。3戦全勝で3大会ぶり8度目の頂点を奪取した。女子の浜松開誠館も沼津に78-49と快勝。3戦全勝で6大会連続6度目の優勝を飾った。この4校と最終順位の男子2位・飛龍、女子3位・藤枝順心の計6チームが、来月11、12日に行われる東海新人大会(袋井市・エコパアリーナ)に出場する。【倉橋徹也】

藤枝明誠が新チームでも盤石の堅守速攻を披露し、全国選手権3位の実力を見せつけた。開始早々、留学生ビッグマン208センチセンターのボヌ・ロードプリンス・チノンソ(1年)が2点シュートを沈めると、1度もリードを許さず点差を広げ続けた。終わってみれば40点差。ロードプリンスは両チーム最多62得点をたたき出して勝利に貢献。攻守でこぼれ球を奪い続けて相手を封じ、「新チームとなって自分もチームにとけ込み、みんなで頑張ることができた」と胸を張った。

チームは予選トーナメント3試合と決勝リーグ3戦をすべて100点ゲームで勝利した。チーム主将のガード小沢朋樹(2年)は「入りから全員で集中した」。インフルエンザの流行により大会期間中は満足に練習できなかったが、この試合も地力で相手を寄せつけなかった。ゲーム主将のフォワード赤間賢人(2年)は「後半で足が止まり、留学生頼みになってしまった」と反省。ボールをもっと回していくことを今後の課題に挙げた。

守備のチームとして守りにいっそう磨きをかける。金本鷹(よう)監督(32)は「守備の連係にまだルーズなところがある」。1人1人の持ち味を引き出しながらチームづくりを進めるつもりだ。攻撃ではドライブやパス回しで中を攻め続けた一方、小沢が3点シュート2本を沈めるなど外からも得点。指揮官は「外からも決めてくれ、(攻撃の幅が広がり)やりやすかった」と振り返った。攻撃力もなお向上させ、東海大会でも快進撃を続けたい。