マリリンの愛称で知られる本橋麻里(36)がサードを務めるLS北見(ロコ・ステラ)が、首位タイにつけていた好調チームを撃破した。

SC軽井沢クラブと対戦。前半を3-6とリードされて折り返したが、第6エンド(E)に2点を挙げ、第7Eは2点スチールで逆転。さらに第8Eもスチールしてリードを広げた。

最終エンド、スキップの佐々木穂香(24)が最後に鮮やかなショットを決めて相手のナンバーワン・ストーンをはじき出すと、本橋は「やったあ、勝ったあ」と両手を挙げて歓喜。若い選手たちと抱き合って勝利をたたえ合った。

北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレの“妹分”にあたるロコ・ステラは、ワイルドカードで今大会の出場権を勝ち取り、「LS北見」として参戦中。この勝利で通算2勝3敗とし、目標とするプレーオフ進出に望みをつないだ。

日本選手権初勝利を挙げた1月30日、本橋は「まだよちよちのチームだけれど、ロコ・ソラーレと同じ舞台で戦いたいという夢でやってきた」と目を細めていた。翌31日には負けはしたものの、前年準優勝の強豪・中部電力と熱戦を繰り広げていた。

1次リーグ最終日の2月3日にはロコ・ソラーレとの“真剣勝負”が組まれている。

本橋は06年トリノ五輪、10年バンクーバー五輪に出場し、2大会連続入賞。その後、故郷の北海道北見市にロコ・ソラーレを立ち上げ、18年平昌五輪ではリザーブとしてチームを支えた。選手としての休養期間を挟んだあと20年12月、育成チームのロコ・ステラのメンバーとして公式戦に復帰した。