ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズで普及担当を務める藤井達也氏(31)が2日、磐田市立豊田東小でタグラグビー(タックルの代わりに腰につけたタグを取るラグビー)の体験教室を行った。同市アスリート派遣事業の一環。3年生約45人にルールや楽しさを教えた。

「みんな素直で楽しんでやってくれた。ミニゲームでは連続パスもできていた。上達の早さには驚きです」と目を丸くした。競技を教えていく中で「思いやりのパス」「ボールをもらう事前の準備」「仲間と作戦を話し合おう」と強調。ラグビーの精神も同時に伝えた。参加した田中蘭子さんは「パスは難しかったけど楽しかった。ラグビーは面白い」と目を輝かせた。同競技を体育の授業に取り込んでいる鈴木篤校長(54)は「スペシャリストから分かりやすく教えてもらい、本当にありがたい」と感謝した。県内各地で年間200件以上の体験教室を開催。教員免許(中・高)も持っている藤井氏は「タグラグビーを通じて、人間性を高める教育に役立ってくれればうれしい」と望んだ。【山口昌久】