花輪(秋田)が、距離女子15キロリレーで準優勝し、学校対抗の総合で4年ぶり6度目の頂点に立った。アンカーの畠山香恋(かれん、3年)が同種目6連覇を狙った飯山(長野)にトラック勝負で敗れ、悔し涙を流したが、「小鮒姉妹」の姉玲愛(3年)、妹穂乃実(2年)と今大会最後のレースで全力を出し切り、表彰台では胸を張った。
悲願を託された畠山が意地の力走を見せたが、わずか1秒7差で栄冠を逃した。飯山のアンカー山崎優風(3年)は畠山と同じ世界ジュニア選手権日本代表で、8日の5キロフリー優勝の実力者。2キロ地点までしっかり山崎につく形で体力を温存。そして動いた。「自分は短距離よりも長距離が得意。最後勝負よりも早めにスパートをかけた」と、後半の下りでギアチェンジ。終盤に振り切ろうとしたが粘られ、優勝が見えたトラック内でわずかに先着を許した。
ゴール後は倒れ込み、メンバーが駆け寄った後も悔し涙が止まることはなかった。冷たい雪の上で沈黙が続く中、小鮒玲が「みんな頑張ったよ!」と呼びかけた。昨年は1、2年生チームで4位入賞。全員が右腕に「絶対優勝」と書き込んで、一致団結で戦った。畠山は「全力を出し切った結果なので、まだ実力が足りない。(山崎と)これからも戦う場はいっぱいあるのでリベンジしたい」と前を向いた。
3年生は2人。1日1枚写真を撮るほど仲がいいという。小鮒玲は「練習する中で香恋ちゃんの存在があったので、つらくてもついていけるように練習してきた」。今大会はフリー、クラシカルで入賞し、努力を結実させた。昨年から着実に成長する姿を見てきた畠山は「刺激を受けて負けてられないと思った。一番の友達でライバルという存在」と言い切った。
同校は24年4月、十和田、小坂の2校と統合され、「鹿角高校」に生まれ変わる。来年が花輪として挑む最後のインターハイだ。「私たちができなかった優勝を、最後の『花輪高校』という名前で優勝してほしい」と畠山。頼もしくて、大きい背中で引っ張ってきた先輩たちのために、後輩たちが大きな夢をかなえる。【相沢孔志】


