ラグビー「リーグワン」1部の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)ロック片倉康瑛(24)、フッカー桶谷宗汰(28)、WTB中鶴隆彰(32)と元日本代表主将の広瀬俊朗氏(41)が東日本大震災から12年を迎えた11日、防災スポーツを体験した。

東京SGが埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)と戦う東京・秩父宮ラグビー場で、三菱地所が「丸の内15丁目マッチ~ラグビーで災害に強くなる~」を開催。4人はがれきや土砂が散乱し、台車が通れない際に1輪車を使うことを想定した「キャットサイクルレース」、担架が身近にない時に毛布を代わりに使うことを考えた「レスキュータイムアタック」を体験した。

居合わせた老若男女のファンが、時に選手と一緒に1輪車や毛布を用いて物や、人をイメージしたぬいぐるみを運んだ。子どもにも優しく声をかけていた片倉は「1輪の台車は初めて使いました。バランスが取りにくくて難しいので、日ごろからこういう経験をするのは、すごく大事だと思います」。神奈川・川崎市出身で東京・明大中野高、明治大と進んだ有望株は「小学生の時に震災が起きた。あの時の気持ちを、また思い返しました」と振り返り、ファンとともに防災への関心を高めた。【松本航】