初出場となる渡辺倫果(20=TOKIOインカラミ/法大)が「初心」を念じた。

「この場に来られた喜びっていうのは本当に少なからずあるので、その初心を忘れず」。

初物づくしの今季だった。GPシリーズ初出場初優勝、GPファイナル出場、世界選手権初代表。一気に駆け上がったシーズン。

「本当にグランプリシリーズに初めて出場させていただいて、出場できるだけでうれしかったので。今大会は本当に出場できる喜びっていうのをかみしめながら、落ち着いて、できればいいんじゃないかな」。

この日の公式練習でも曲かけなどで積極的にトリプルアクセル(3回転ジャンプ)に挑む姿があった。

今月世界ジュニア選手権では、同門で“妹分”の中井亜美が銅メダルを獲得した。

「妹が頑張ったのであれば、姉としては頑張らないといけない。見に来てくれるみたいなので、頑張りたいなと思います」。

飛躍の今季の締めに、雄姿を見せる。