小中ともに日本一で、高校でも1年生からインターハイを2連覇している木原慧登(2年=神奈川・東海大相模)が、初優勝した。

準決勝までの4試合を一本勝ち3つ(大外刈り、内股、大外刈り)と反則勝ち1つ(指導3)で勝ち上がり、決勝で新本慶(2年=兵庫・報徳学園)と対戦。小外刈りで腰を引かせた相手から力強く内股で技ありを奪い、この大会のタイトルを初めて取った。

昨年は決勝で1学年上の田中龍雅(佐賀商)に敗れての準優勝だっただけに、うれしい頂点。「去年は決勝で負けてしまって、このタイトルを取れてなかったので、絶対に勝ってやろうと思っていました。自分の柔道の良さは(引き手と釣り手の)2本を持って一本を取りにいくところ。少しは貫けたので良かった」と喜んだ。

一方で、既に全日本ジュニア選手権や世界カデ選手権では金メダルを獲得しており「目指しているところは、高校のタイトルというよりも上のシニアで勝つこと。まずは1つ1つの試合を制していきたい」と通過点と強調した。

翌21日の団体戦に向けては「団体も去年は決勝で敗れて2位だったので、今年はキャプテンとして何としてもチームに1点(1勝)を取ってくる気持ちで戦おうと思います」と2冠に照準を定めた。