フィギュアスケートのアイスダンスで世界選手権(26日閉幕)日本勢最高タイの11位に入った高橋大輔(37=関大KFSC)が、シングル時代に大技に挑戦していたことを明かした。

27日はカップルを組む村元哉中とともに、東京・港区のテレビ朝日本社で、2年に1度開催される世界国別対抗戦(4月13~16日、東京体育館)記者会見に出席。過去7大会で優勝4度の米国や、同国の男子で世界初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功者となったイリア・マリニン(18)について問われた時のことだった。

「アメリカ勢の力っていうのは、やっぱりトータル。全カテゴリーが強いところが一番の力かなと思います。でも、日本も本当にアイスダンスは全力で頑張りますけど、チャンピオンがそろっているメンバーなので、普通にいけば完全に勝てるんじゃないかなと思っています。マリニン選手はやっぱり強みはジャンプですよね。4回転アクセル、僕も挑戦したことあるんですけど、(シングルの)選手時代。死ぬかと思いましたもん。それをあんなに軽々とやってのける、あのジャンプ能力はすごいなと思います」

4回転半への“挑戦歴”をサラリと告白し、さらに続けた。

「練習で挑戦したことがある、若い時に。手術する前だったんですけど、当時ニコライ(・モロゾフ・コーチ)に習っていて『4回転半を練習しよう』って言って、練習していたんです。でも、本当にこけた時に死ぬかと思ってやめました。頭を強く打ちそうで。すごく(跳ぶ際に)上がっていかないといけないと思い込んでいるから…。披露するつもりも全くなかったので、ただただ、やっていただけです」

かつてシングルで10年バンクーバー五輪銅メダル、世界選手権優勝と世界の舞台で戦った実力者が、米国の有望株をたたえた。【松本航】

◆日本代表

◇男子

宇野昌磨(トヨタ自動車)

友野一希(上野芝スケートクラブ)

◇女子

坂本花織(主将、シスメックス)

三原舞依(シスメックス)

◇ペア

三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)

◇アイスダンス

村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)

◇出場国

日本

米国

カナダ

韓国

イタリア

フランス