B1仙台89ERSは31日、4月1日から始まるFE名古屋戦に向けてチーム練習を行った。3月15日のホーム茨城戦から三遠、千葉J、琉球とアウェーで戦い、3勝2敗の勝ち越し。三遠にアウェーでのカード初連勝を飾ると、千葉Jの連勝を「24」でストップ。琉球には連敗したが、試合終盤まで競り合う互角の戦いを見せた。5試合すべてに先発した青木保憲(27)は「常にドッグファイトし続けるナイナーズのバスケットを粘り強くやり続ければ、どのチームにも勝てる力がある」という自信を得た。

だがその一方で、琉球戦連敗には悔しさと課題が残った。青木は「琉球さんは、僕らがリードしている中でもしたたかに自分たちがやることをぶらさず、終盤でギアを上げて、決めるべき人が決めていた」と振り返り、勝ちきるための試合運びができなかった自身のプレーを反省。第2戦の第4Q残り30秒、68-68の場面で3点シュートを決めきった琉球・岸本隆一(32)を引き合いに出し「差を感じた。むちゃくちゃ悔しかったですけど、間近で体験できて学ぶところがあった」と前を向いた。

約2週間ぶりのホームでブースターに勝利を届けたい。青木はここまで16試合に出場し7勝を経験しているが、ホーム戦勝利は対滋賀の2勝のみ。青木は「ホームで勝つことが一番、皆さんと喜びを共有できる。その瞬間を味わえるように、全力で泥水をすすってでも頑張ります。一緒に戦っていただけたら」と共闘を呼びかけた。泥臭く必死に1勝をつかみ取る。【濱本神威】

○…3月29日、残り9試合となったホーム戦の集客を呼びかける新デザインのポスター約150枚が配布された。ホームアリーナ「ゼビオアリーナ仙台」がある長町商店街を中心に、クラブ職員10人がポスターの掲出をお願いした。ポスターには“B1で勝利し、新B1に向けて前進する”という意志が込められた「DEFEND THE HOME」の文字が掲げられた。より地域から愛されるクラブを目指し、シーズン残り15試合で1つでも多くの勝ち星をつかむ。