日本が米国に1-0で完封勝ちし、通算2勝1敗で今年の日米対抗を勝ち越した。

金メダルに輝いた21年東京オリンピック(五輪)決勝の舞台で、永遠のライバルと昨年に続いて対戦。先発左腕の後藤希友(22=トヨタ自動車)が4回1/3を無失点と躍動した。

昨年の同じ第3戦では、代表初完封となる7回3安打11三振の無失点で勝ち投手になった後藤。この日も左からの快速球がうなりを上げ、5回途中まで7者連続を含む8奪三振の力投で強力打線を完璧に抑えた。

41歳のレジェンド、上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)は後藤の後を受けてリリーフ登板。前日(福島あづま球場)は2イニングを投げ、連投のこの日も2回2/3を失点ゼロ。最終7回表に四球で走者を出したものの、最後の打者を遊撃への併殺打に仕留めると、右拳を握った。「思い入れのある球場で緊張感のある試合ができた。こういう集中が必要な展開を(後輩に)もっともっと経験してもらいたいし、プライドを持って戦ってもらいたい」。背中で見せつつ、新エース後藤と完封リレー。1万人超が詰めかけたスタジアムから大きな歓声が降り注いだ。

41歳の鉄腕は今年、代表復帰。「今のテーマは、いかに力まないか。東京五輪とは全く違うスタイルで、新しい上野由紀子のピッチングをつくれているんじゃないのかな、という感覚で投げているので、本当にすごく楽しめています」とさらに幅を広げている姿をファンに披露した。

打っては2回裏2死二塁から我妻悠香捕手(28=ビックカメラ高崎)が決勝の適時二塁打を右中間へ。この日唯一の得点に「本当にうれしかった。投手が楽になると思ったので」と笑顔を見せ、後藤も「昨日、米国に勝って1勝1敗。最後は絶対に勝ち越したいと思っていました。(7者連続三振の怪投も)あまり気にしてなくて、ただただ楽しめた。これからもソフトボールの応援よろしくお願いします!」。元気いっぱいにあいさつし、温かい拍手を浴びた。

進化の先には、野球・ソフトボール競技の28年ロサンゼルス五輪での復活を見据える。宇津木麗華ヘッドコーチは「2028年、また絶対に入ると信じて1戦1戦、強くなっていく。日本のソフトボールを子供たちに伝えていきたい」と決意も込めた。

次は9月開幕の杭州アジア大会(中国)で6連覇を目指す。【木下淳】