日本(世界ランキング8位)のパリ五輪(オリンピック)切符獲得はお預けとなった。獲得の行方は来年まで持ち越しとなった。

来年7月開幕のパリ大会予選を兼ねたワールドカップ(W杯)の最終第7戦。世界4位のブラジルにフルセットの末、屈した。5勝2敗でプール3位となり、上位2チームが得られるパリ行きチケットは1位のトルコと2位のブラジルがつかんだ。1992年のバルセロナ大会以来となる「五輪前年の出場権獲得」を32年ぶりに遂げることはできなかった。

残りは5枚。来年6月中旬まで、その争奪戦は続くことが決まった。

パリ五輪の出場枠は、開催国フランスを含めて12カ国・地域。今回のW杯は世界ランキング上位24カ国が8チームずつ3組に分かれて、総当たりで対戦した。

女子は中国(プールA)日本(B)ポーランド(C)で開催され、男子はブラジル(A)日本(B)中国(C)で30日に開幕する。男女とも各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を獲得。日本女子は、ここの7枠に入れなかった。

残る5枠は来年5月に始まるネーションズリーグ(VNL)の予選ラウンド終了時(6月17日時点)の世界ランキングで決定する。まず、今回の五輪予選で出場枠を獲得できなかったアジア・オセアニアとアフリカの最上位1枠ずつが最優先される。その後、最終の切符3枚をそれ以外のランキング全体上位3チームが手にする。

日本はVNLに出てポイントを重ね、よりランキングを上位へ上げることが必要になった。世界ランクは毎試合変動し、現時点ではブラジルに負けて8位から9位に後退した。パリ五輪の1カ月前まで1試合1試合、気の抜けない戦いが火の鳥NIPPONを待つことになった。

【バレー】日本女子、パリ五輪決定ならず…世界4位ブラジルにフルセット死闘の末敗れる/詳細