バスケットボールB2リーグに今季昇格したベルテックス静岡が来月5日、ホーム静岡市中央体育館でリーグ戦開幕を迎える。

リーグ参入5年目で臨む新たなステージ。チーム一丸となって戦闘モードに突入している。クラブのトップとしてけん引する松永康太社長(39)がインタビューに応じ、チームへの期待などについて語った。【倉橋徹也】

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チームは来月5日からのホーム2連戦(対神戸)で昇格1年目となる新たな挑戦の扉を開く。松永氏はB3だった過去4季と比べ「ゼロからのスタート。見えない部分も多く、正直怖い」と本音をちらり。一方で周りからの期待は大きく、「やってやろうという気持ちが強い」と話した。

チャレンジャーとして挑む初のB2舞台。チーム目標を高く掲げた。「絶対目標でプレーオフ進出と勝率5割、チャレンジ目標でベスト4入りとB1昇格を目指したい」。スタッフとのミーティングでは「どこよりも戦う姿勢、チャレンジ精神をもち、貪欲にボールを追い続けてもらいたい」と求めたという。やり続けることで「おのずと結果がついてくる」と説き、チームに期待を寄せた。

クラブの今季スローガン「WOW~静岡に、未(ま)だ見ぬ驚きを。~」を実現させる。地元やファンとクラブを一致団結させ、驚きとサプライズを巻き起こすつもり。アフターコロナで、ホーム静岡市中央体育館の観客席を昨季の1400から2400に増席する。人と人との距離がもう少し近くなる興行を目標とし、「新しい驚きを提供したい」と力を込めた。

徳川家康ゆかりの地として、演出や装飾に和の要素も取り入れる。内容について「お楽しみに」とし、非日常を味わいに来てくれる人を1人でも増やす努力を続ける。そして「チームを一緒に育てていきましょう」と呼びかけた。飲食の強化も図っていく。

なにより、松永氏はチームの戦う姿勢やハングリーな部分を試合会場に見に来てほしいと願った。「団結力や目指すバスケの超攻撃型守備を見てほしい」。期待を込める新チームのプレーを、新アリーナ構想の前進にもつなげたい。