全日本柔道連盟は3日、GS東京を終えた会場内で強化委員会を開き、来年7月開幕のパリ五輪へ新たに代表3人を承認し、その後に会見を開いた。

男子は60キロ級の永山竜樹(27=SBC湘南美容クリニック)が初選出された。決勝で東京五輪金メダルの高藤直寿(パーク24)を下した。男子の鈴木桂治監督は「今回の大会での上位と決めていた。永山選手は土壇場の、大勝負の時の勝率がいままで低かった。今回、選考がかかった大一番でどのような試合をするか注目していた。高藤選手に直接対決で勝利。その点も踏まえて選出した」と理由付け。「高藤選手に関しましても、世界選手権、マスターズに比べても試合内容もふさわしく、代表になる気持ちを十分に出してくれたが、直接対決の勝敗が大きく分かれたところ」とおもんぱかった。

100キロ級は「今回選考せずに、来年の大会でさらに選考していく」とした。18歳の新井道大(東海大)が2位と躍進し、「まだまだ国際大会の経験が少ない選手が、世界王者に勝ち、素晴らしい柔道を見せてくれた。代表戦線に名乗りをあげた」と歓迎はしたが、未知な部分も残す。7位に終わった東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)のみを対象に残し、見極めていく。

女子は63キロ級で高市未来(コマツ)が3大会連続の五輪出場を決めた。準々決勝で堀川恵との一騎打ちを制し、優勝も飾った。リオデジャネイロ、東京とメダルに届かなかった結果を受け、女子の増地克之監督は「東京で悔しい思いをして、三度目の正直ではないが、柔道人生の集大成として期待したい。2大会経験しており、五輪の怖さも知っている。今度こそはメダルを取れるようにサポートしていきたい」と述べた。

三つどもえとなっていた78キロ級は、銅メダルを獲得した高山莉加(三井住友海上)を選出。東京五輪金メダルの浜田尚里、リオデジャネイロ五輪代表の梅木真美がメダルを逃す中で差をつけた。同監督は「3名の中でメダルを獲得した。高山選手が勝った韓国選手に浜田、梅木選手が敗れていたことも考えた」と経緯を述べ、「彼女の良さは勢いに乗れば手を付けられない。その勢いを本番で出せるようにしていきたい」と掲げた。

■パリ五輪の代表内定選手

<男子>

60キロ級 永山竜樹(27=SBC湘南美容クリニック)

66キロ級 阿部一二三(26=パーク24)

73キロ級 橋本壮市(32=パーク24)

81キロ級 永瀬貴規(30=旭化成)

90キロ級 村尾三四郎(22=JESグループ)

100キロ超級 斉藤立(21=国士舘大)

<女子>

48キロ級 角田夏実(31=SBC湘南美容クリニック)

52キロ級 阿部詩(23=パーク24)

57キロ級 舟久保遙香(25=三井住友海上)

63キロ級 高市未来(29=コマツ)

70キロ級 新添左季(27=自衛隊)

78キロ級 高山莉加(29=三井住友海上)

78キロ超級 素根輝(23=パーク24)