部員4人が摘発される違法薬物事件を起こし、存廃が「継続審議」となっていた日大アメリカンフットボール部の廃部が15日、正式決定した。

午後1時から臨時理事会が開かれ、決議された。学長決裁を経て確定すれば同部は関東学生連盟から退会。一方で大学によれば、いったん廃部とした上で部の再建を検討する予定という。本部側は文部科学省にも決定を報告した。

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フェニックス(不死鳥)の愛称を持つ名門の廃部が正式に決まった。2週間ぶりの臨時理事会には4年生の主将と3年生の次期主将予定者が出席。廃部方針の撤回、部の存続を求め「全員がいったん退部し、薬物検査を受けた上で再入部する」など、事件後に話し合ってきた再建案を示した。大学側は「それらを踏まえて多様な意見が交わされた結果、廃止(廃部)とすることに決定いたしました」と発表。関係者によると、最後は多数決で賛成11、反対9の僅差だったという。

1940年(昭15)創部で、学生日本一を決める甲子園ボウルで関東最多21度の優勝を誇る名門。社会人と争うライスボウルも4度の戴冠を誇り、83年の歴史を刻み、オールドファンも多い部の廃止について「断腸の思いで下した判断でした」と大学側は説明した。

ただ、学生擁護の声も多かったことから、一時的な処遇で済ませたい思惑も残した。いったんは廃部とするが「同部の再建を検討する予定」とも付記。現部員と、既に推薦入試で集めていた来春からの新入生に対し「その活動の場として新たな受け皿を設けるなど、学生には不利益が生じないよう競技スポーツ運営委員会が中心となって支援してまいります」と約束。部員と保護者に対する説明会が近日中に開かれる予定だ。

日大は、アメフト部内で違法薬物の常習的かつ集団的な使用が疑われ「自浄作用もない」として、先月28日の学内会議「競技スポーツ運営委員会」で廃部の方針を固めた。2日後に文部科学省へ提出した改善計画にも明記され、理事会、学長決裁を経て正式決定となる見通しだったが、今月1日の理事会で少なくない理事から反対意見が挙がり「継続審議」となっていた。

チームは関東学連から今季の出場停止処分を受け「悪質タックル問題」(18年)以来となる関東大学リーグ1部下位BIG8への降格が確定。存続、来季の復活へ宿敵関学大も含めた学内外から署名も集まったが、不死鳥の翼は開かなかった。【奥岡幹浩、木下淳】

◆日大アメフト部の今後 学長決裁を経て廃部が最終決定する流れで、関東学連から退会する。「再建」されて同好会等で再加盟する場合も24年は3部から。かつ「準加盟校」のため全勝しても2部に昇格できない。正加盟校と認定後は入れ替え戦も含め3部、2部から1部リーグ下位BIG8と勝ち上がる必要あり、甲子園ボウル出場権を争える1部上位TOP8まで復帰するには、最短でも28年まで5シーズンを要する。

日大アメフト部の廃部正式決定「断腸の思いで下した判断」同部の再建も検討予定/リリース全文>>